誰も電話に出んわ? 「フォーン・ブース」

目の前で公衆電話が鳴ったことがある。
そのときは、気味が悪くて出なかったのだが…。
出ときゃよかったなあ。
今にして思えば格好のネタになったろうに、と
プチ後悔。
そんな昔話を一瞬思い起こさせた本作、「フォーン・ブース」。
直訳すると、「電話ボックス」か。
「最近使ってないねえ」
「そういやあまり見かけなくなってきたねぇ」
ってカンジじゃなかろうか。
お子ちゃまのなかには、
「なんすかソレ?」
という平成二桁生まれな輩もぼちぼち小学生になり始める。
そのうち、ドラえもんの秘密道具がひとつである
「もしもボックス」
の元ネタがわかんなくなちまうやもしれん。
さらば、ドラえもん(ちと乱暴か)。
肝心の内容は,

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たまには劇団四季で。「夢から醒めた夢」

小雨舞う浜松町駅に降り立つ。
そう、今日は映画ではなく
日本屈指の舞台芸能集団、
劇団四季の公演を見に行くのだ。
お目当ては「夢から醒めた夢」。
原作が赤川次郎、っちゅうのが
アレだが、まあそこは天下の浅利慶太大先生、
うまくまとめてくださるに違いあるまい。
浜松町にある四季劇場へ足を運ぶのは
これで2回目。
前回見た「クレイジー・フォー・ユー」は
グレイトだった。
笑かすところは笑かしつつ、
要所要所は確実に決めに来る用意周到さと緻密な計算。
エンターテイメントというのはこうでなくっちゃ、
という最上のお手本でございます。
さて、「夢から醒めた夢」だが。
公演開始前から、
劇場入り口や観客席エリアに、
ピエロや謎のおっさん等々、出演者が行ったりきたりしている。
パンフを見るとどうやら、これも本作のウリのひとつのようだ。
…小粋なフラフープ芸などにみとれていると、
いつの間にやら本編の開始と相成りました。
すげえ。
実にナチュラルに始まった。
すんなり世界へ引き込むための
いち手段だったわけですな。
流石。
ストーリーは、
心残りを現世に残した少女の霊(マコ)を
一日だけ生き返らせて思いを遂げさせるため、
お人よし兼好奇心満載の元気娘(ピコ)が
マコの身代わりとなって互いの立場を交換するというお話。
霊界で幾度かピンチに陥っても、健気に、前向きに
周囲の協力を得て乗り超えるピコ。
ピコ役の女優さんは何歳なんだろうか。
オトナの女性がフトモモ丸出しで
半ズボン姿、ってのは,,,

懲りずにまた、ケイゾク

二回連続、というより、
二夜連続でケイゾクなわけですが。
私の連休は、ケイゾクとともに暮れて行くのですね…っと。
今回のは、
ケイゾク「特別編」と銘打った番外編。
いやむしろ、
映画版までの
「繋ぎ」という
表現が妥当かもしれぬ。
つっても、
全員 生  き  て  る  ん  で  す  か。

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ケイゾクにうつつをぬかす。

三連休の中日、それも深夜に私は。
何をやってるんでしょうかね。
ケイゾク全話一気に見るという暴挙。
別に中谷美紀のファンなわけでも、
渡部篤郎の熱狂的信者なわけでもなく。
堤幸彦の作品なら何でもコイや!というわけでもなく。
単に
「TSUTAYAで半額セールだからまとめ借りしましたが何か?」
というだけのことであって。
実はVガンダムを借りるつもりが、
8巻以降は貸し出し中につき夢破れたり、
ということもここではさして意味の無いことであります。
さてケイゾク。
TRICKとは違う、推理ワールドを展開する

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Love ★ Raspberry Juice

タイトルは、11~13才の女の子5人の
グループ、「SweetS」の新曲から。彼女たちのミニライブをやっていた。
たまたま行った、某総合娯楽施設にて、
若  す  ぎ  で  す。
かつて一世を風靡した、かの「SPEED」を彷彿とさせる。
構成もツインボーカルだし、
ダンス担当のバック三人中、上原多香子系
薄いけどのちのちブレイクしそうな美少女がひとり、
当然ながら荒垣系の役回りをさせられそうなのが一匹。
そして、、、、

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めざせ乳タイプ、機動戦士Zガンダム

2003年下半期は、
ガンダム強化月間が続いている。
その第二弾がこれ。
オールドタイプ、セミニュータイプ、
強化人間、そしてトゥルーニュータイプ。
四者四様の生き様が錯綜するアニメ。
これって裏の主役は、クワトロ大尉こと
シャア・アズナブルだよね。
あいかわらず
「若さというものは・・・」
なんぞと名言を吐き続ける。
最高っす、池田秀一は。渋すぎ。
シャアが前面に出てしまうのは、
どうしても煮え切らない主人公、
カミーユ・ビダンのダメぶりに
感情移入できないからだろう。
一年戦争時のアムロのほうがまだマシっす。
ガンダムシリーズは、女たちの戦いを・・

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もうだめぽ THE MATRIX REVOLUTIONS

金返せ。
こりゃ目も当てられぬ。
ひどいよー。
オチがどうこう言う前に、中身が。
なんじゃこりゃ。
事前情報では、
「最悪」
「意味不明」
「二度と見ない」
など、後ろ向きの意見しか出てきていなかったのだが。
ま さ か

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私はうつ依存症の女

鬱――。
2ちゃんねるの登場により、
一気にメジャー感の出た単語だ。
代表例:欝だ氏のう
引きこもり層の拡大も、
鬱な者共の増加を端的に示しているといえよう。
鬱人間の先進国は、押しも押されぬ大国、そうアメリカである。
経済的、物質的な面だけでなく、とうとう精神的なところも
日本がアメリカに伍する位置まできたといえるのだろうか。
原題は「Prozac Nation」。
プロザックは抗うつ剤の代名詞たるメジャーな薬品名。
その流通は留まるところを知らず、
アメリカはまさに「プロザックの国」と言わんばかりの
状況という。なお、日本ではその使用許可が下りていない。
クリスティーナ・リッチを久々に拝むことのできる本作。
あの、素直には美人と呼べない、
とはいえ、何やらクセのある、
ひとたびハマったら逃れられない、
稀有な魅力を湛えた女優である。
あの小さなカラダに苛められたい、
踏みつけられたい男子は少なくないはずだ。
そんな倒錯的な雰囲気満載の彼女なだけに、
主役たる鬱女にぴったりなのである。

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I will “Kill Bill”.vol.1

キルビル

ヤッチマイナ。
ルー・シー・リューのこのセリフだけでも見る価値がある本作。
大量に投入された広告と、響きのいいテーマ曲のおかげで、
公開以来大入りが続いているようだ。

かくいう私も、
事前に劇場で予告編を見たときは、
「ユマ・サーマンかよ・・・」
とハナっからダメ出ししていたのだが。
「ウマ・サーマンだよねぇ・・・」
とブーたれてたのだが。
結局のトコロ、
善悪両面、しかも「復讐の花嫁」という
重いテーマを演じるには彼女でよかったのでしょう。
これは。
といっても中身はあるようでまるで無い、
チャンバラ切り刻み系Movieだったりもする。

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映画というよりはコスプレミュージカル。恋は邪魔者

レニー・ゼルヴィガー。
「ブリジット・ジョーンズの日記」で一躍スターダムに。
「シカゴ」での好演も記憶に新しい。
ユアン・マクレガー。
「トレインスポッティング」で注目を集め、
「スターウォーズ Episode Ⅰ」で
一気にメジャー界にその名が浸透した。
そんな2人が競演している本作。
タイトル的には私の守備範囲ではないのだが。
映画を見るのは単に趣味目的な場合には限らないワケで。
そんな背景はどうでもいいが(汗)。

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