私はうつ依存症の女

鬱――。
2ちゃんねるの登場により、
一気にメジャー感の出た単語だ。
代表例:欝だ氏のう
引きこもり層の拡大も、
鬱な者共の増加を端的に示しているといえよう。
鬱人間の先進国は、押しも押されぬ大国、そうアメリカである。
経済的、物質的な面だけでなく、とうとう精神的なところも
日本がアメリカに伍する位置まできたといえるのだろうか。
原題は「Prozac Nation」。
プロザックは抗うつ剤の代名詞たるメジャーな薬品名。
その流通は留まるところを知らず、
アメリカはまさに「プロザックの国」と言わんばかりの
状況という。なお、日本ではその使用許可が下りていない。
クリスティーナ・リッチを久々に拝むことのできる本作。
あの、素直には美人と呼べない、
とはいえ、何やらクセのある、
ひとたびハマったら逃れられない、
稀有な魅力を湛えた女優である。
あの小さなカラダに苛められたい、
踏みつけられたい男子は少なくないはずだ。
そんな倒錯的な雰囲気満載の彼女なだけに、
主役たる鬱女にぴったりなのである。


鬱な人間は、その逆、つまりハイテンション時の
ギャップが激しい。
だから、例えば、自分の彼女がやたらテンションの高い、
あるいは声のキーが気持ち高めな場合は、要注意。
その後に来る鬱モードをやり過ごすのが大変になるからだ。
そういうタイプの女性とうっかり結婚しようものなら、
自分自身も鬱になっちゃいます。
身辺に反面教師がいるだけに実感してしまう(Tさん、貴方ですよ)。
さてさて。
最近は身辺に鬱さを漂わせる女性が増えてきたように思える。
飲むとやたらテンションが上がる方も多数。
ちなみにその類の女性との関係は小難しい。
ついついつまみ食いでもしようもんなら…(以下略、Tさん、これまた貴方ですよ)。
忙しさゆえ、
ココロの安まる時間が少なくなってきていることもあるのでしょう。
ただ、
なんだかうまくオンとオフを使い分けられる人が
減ってきているような気がする。
本音とタテマエは使い分けている筈なのに。
気休めに小旅行に行ったって急場しのぎにしかならないんだよ。
鬱要素を溜めて溜めて一気に解消、とはいかないのだよ。
やはり、その都度少しずつリセットしていかなきゃ、
いつか壊れる。
じゃあ答えは何かって?
拠り所を見つけなさい。ココロの。
…だったら苦労しないがな。

私は「うつ依存症」の女
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