米国最大のブックセラーであるBarnes & Nobleが、10月20日(日本時間21日未明)、ebookリーダー「nook(ヌック)」を発表した。これは、Amazonが全世界対応させたeBookリーダ「Kindle」の最初の対抗機種として噂されていたガジェットである。
縦19.6cm、横12.6cm、厚さ1.28cm(kindleが0.91cm)の6インチVizplex(e-ink)パネルと3.5インチカラ―液晶タッチスクリーンのデュアルディスプレイで構成されている。
重さは約318グラムと軽いようだ。リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、家庭用電源で充電できる。3時間でフル充電となり、ワイヤレスをオフにした状態で10日間利用可能だ(kindle2は14日)。kindle2は内蔵電池で取り替えは不可能だがnookは可能だ。ただし、kindl2がサポートしているテキスト読み上げ機能には対応していない。
Barnes & Noble Storeが取り扱っている約百万冊以上のデータが1冊当たり平均$9.99で購入できる。データをダウンロードする場合は、Wi-Fi(802.11b/g)とAT&Tの3G回線を利用している。3G回線の接続料は無料だ。また、Barnes & Noble各店舗にはフリーWi-Fi設備があるので、店内でのダウンロードも可能。対応ファイルはPDF、JPEG、GIF、PNG、BMPや自作のスクリーンセーバーをインストールできるようだ。
2GBの内蔵メモリーには1500冊の本がストック可能。外部microSDスロットに16GのSDカードを接続することで、さらに17,500冊が収納できる。また、MP3再生機能を搭載しており、内蔵モノラルスピーカー又は、3.5インチイヤホンジャックで音楽を聴くことができる。音楽再生時間はフル充電で26時間再生可能だ。
nookの最大の目玉機能であるデータレンタル機能は、友だちや家族に自分が購入した本データを最大2週間レンタル出来ることだ。
購入した本データはNook、iPhoneやブラックベリー、PC上で読むことも可能だ。ネット上で事前予約が受付しており、11月30日に販売を開始する予定だ。価格は259ドル。
またKindleで発生した落下時の耐久性問題だが、70ドルを追加で払うことで2年間の保障制度がついている。この保証制度は自己責任の落下事故や水没事故、盗難など全てのケースが保証される。買う人は入っておいたほうがいいだろう。
Amazon同様、カバーなど豊富なアクセサリーがネット上で用意されている。自分がアメリカ人なら、あまのじゃくパワーが発揮されて「nook」を購入することになるだろう。
From Barnes & Noble via Engadget
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