最後の最後で・・・「ケイゾク/映画」

ドラマの映画化は、
今やめずらしくない。
今年大成功をおさめた「踊る大捜査線」をはじめ、
「ショムニ」「ナースのお仕事」など、
フジテレビが積極的なようだ。興収は別にして。
さてドラマが徐々に人気を集め、
ついに映画化と相成った「ケイゾク」。
堤カントク作品の映画化としては、
かの「TRICK」の先輩にあたるわけだが。
広い意味で「探偵モノ」ともいえる本作。
ドラマをDVDで見て、ハマッちまったクチ。
疲れたカラダに鞭打って、
この長い長いお話に終止符を      
満額回答していただけるものと期待していた。
なんじゃこりゃ。
どゆこと?
責任者出て来いコラ!
おいおいおいおいおいおいおいお・・・。


ドラマでせっかく構築したストーリーは
どないなってんねん。
ドラマ版のラストのオチも、
多少強引でしたが、構成力ですよね~と自分に合点させていた。
だが、、、、
これは詐欺だろ。
こりゃ興収でしくじったのもうなずける。
納得のいく回答はそこになかった。
麻倉は出てきて当然だが、
それと今回の事件を結ぶ設定の強引、というか
つじつまが・・・
もはやここは
ネ    バ   ー   ラ   ン   ド    ですか
と訴えたくなる無秩序っぷり。
小雪はキモイので死んで結構だが(反論は受け付けません)、
現実感なさすぎの設定は時に
物語を殺す。
SFでないくせに、
無理ありすぎのフィクションがつまらないのと同様だ。
ある航海中に死んだ夫婦の娘が、
生き残った当事者たちに復讐する、
ここまでは許す。
生存者の関係者の1人が
実は復讐者の1人だった、
これもまあいいだろう。
だが。
遠島に同じ家屋を2セット作っただと?
死者に遭えるだと?
死者を銃で撃てるだと?
なんでそこに麻倉がからんでくるんじゃコラ?
私の低脳ぶりでは謎は永遠に解けません。
というか、
解くつもりもありませんが。
堤さんよぉ、
最後の最後でこんな裏切りはひどいぜ。
視聴者ありきのドラマなんだから、
ノーマルな人間でもたどりつける程度の
モノも用意してくれよ。
オチはともかく、
野々村係長など
すべてのネタが中途半端なのが哀しい。
ケイゾクはドラマ版で終えておくのが
最上の見方。
TRICK3もこんな意味不明なエンディングを迎えてしまったら、
二度とあなたの作品は見ません。
まぢで。

ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer
中谷美紀 渡部篤郎 鈴木紗理奈 小雪 堤幸彦

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