なんでレインボーブリッジなんすか?

毎年、夏には夏の、冬には冬の大作というものがある。
今年の夏は「マトリックスリローデッド」「ターミネーター3」
そしてもう一つが「踊る大捜査線THE MOVIE2」だろう。
邦画が大作と呼ばれるのは珍しい。
最近だとジブリ作品、それも宮崎御大自ら手を下したものくらいだろう。
そんな中での踊る2公開。
前作は期待を裏切る大ヒットだったようだが、
今作は圧倒的に前作を上回り、かの「千と千尋~」を超えるペースで
観客動員が進んでいるようだ。
すごいね、ブームってやつは。


テレビで散々流れていた予告編で、
ナイナイ岡村が怪しい風貌で登場している。
てっきり、奴が・・・と思ってたが
当然のごとく安易な予測は裏切られる。
でも配役ミスじゃないかなあ。
というかいらない感すらあった。
ストーリーはテンポよくさくさく進む。
連れはドラマの踊るすら見ていない、
「青島初体験」野郎だったが、
「おもろいね、これ」を連発していた。
単品としても出来がいいのでしょう。娯楽作として。
オレとしては前半部分はすんごく楽しく
「踊る」ワールドに浸っていた。
脳内で「イイ!」を連発していた。
だが。
すみれさんが撃たれてから一気につまらなくなった。
別に深津絵里が撃たれたのが許せない、とかそういう方向の憤りではなく、
単に内容が完全ご都合主義に流れていってしまったからだ。
いくら悪役とはいえ、女管理官様があんな暴走をするとは思えんし、
すみれさんの一件だけで捜査が一気に動きだす、っつうのもなあ。
洋ナシのオチもなんだかなあ。
ちょっと所轄対本庁という構図を強調しすぎましたね。
副総監とワクさんの因縁とかもいらないだろ。
演出の度がすぎてすべてを台無しにする。
「作り物」臭がにじみ出てしまいどうにも話に入っていけなくなった。
所詮フィクションなんだから、もっとうまく騙してほしかった。
これまでの踊るシリーズの集大成たる本作だが、
後半の犯人確定→確保の流れがもっとうまければ
名作になれたかもしれないのにね。
サブタイトルもなんとかしてくれ。
フジテレビ臭が強すぎる。
元がフジドラマだから仕方ないんだけどね。
3はあるのだろうか。
これだけヒットしたらフジ的に作りたいんだろうが。
鍵は「いかりや」の体力なんだろうか・・・・。
何はともあれすみれさんとキャビア食べにいきたいっすね。

踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
織田裕二

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