スチームボーイ

大友監督最新作『スチームボーイ』。
制作期間9年、総制作費24億、作画枚数18万枚の
壮大なプロジェクトになってしまった作品だ。
当初は、00年公開予定やら、
03年9月公開予定やらと言われきたが、
伸び伸びで04年9月公開予定に。
ところが、『ハウル』が9月に飛んだ余波を受け、
急遽7月公開(館を埋めるため)と、
公開時期が二転三転したあはれな作品。
そもそも、もっと早くに完成するはずだった。
しかし、こだわりがありすぎて間に合わないとか、
ストーリーが収まり切れず延長とか、
ラスト30分がどうしても制作が間に合わず、
そのために1年間公開が遅れてしまったという話も聞く。
だが、テレビアニメでは30分枠を毎週放送するわけで。
「何故30分ぽっちでそんなに延びるのさ」と正直思っていた。
しかし、実際に見てみて(仮ミックス版だが)
クオリティが全然違うということを痛感。
蒸気のシュワーっという感じ、
飛んでいる鳥の羽の一枚一枚までめちゃめちゃ凝っている。
ストーリーはとてもシンプルでわかりやすい冒険活劇物。
「科学は何のためにあるの?」みたいな。
以下ネタバレ注意


最初はスチーム城をテムズ河で爆発させるつもり
だったんだろうが、いつの間にかロンドン市内に
ステージ移動していたから急遽時間を
伸ばしたんだろうなと推測できる。
せっかくお祖父さんが「行け!りんよ!!」と
かっちょいいセリフを決めたのに。
ここで終わると思ったのに。

声が鈴木杏・小西真奈美なのはいかがなものかと思ったが。
意外とマッチ。

下手すると04年アニメで興収トップになっちゃうかもね。
とてもわかりやすいストレートな活劇だから。
士郎正宗シリーズはわかりにくいので大衆向けではない。

仮のエンドロールみてたら森本晃司の名前を発見。
こんなところでもお仕事されていたんですね。
長くかかった分、いろいろなプロダクションの
お世話になっている作品なのだね。

スチームボーイ 通常版
バンダイビジュアル
2005-04-14
売り上げランキング 217

おすすめ平均 
レトロ感が最高にいい!
テーマはっきり、テンポ良し!
意欲作

Amazonで詳しく見るby G-Tools

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です