今年もAppleのお祭り(WWDC)がやってまいりました。そう2008年に発表されたiPhone3Gから初のメジャーバージョンアップ、iPhone4Gの発表日です。
まずは恒例の自慢話から。必ず読み飛ばしてください。
このWWDCには世界57カ国、5200人の参加者が集結しています。驚くべきことにチケットは発売から8日でソールドアウトしたそうです。暇ですね。
iPadは現在世界10ヶ国で200万台販売されているそうです。7月末には19カ国に増える予定です。また、iPadの発売から65日で、500万冊のebookがダウンロードされました。iPad1台につき、2.5冊ダウンロードされた計算です。発売からわずか8週間で、アメリカの大手出版6社のうち5社がiBookStoreでのシェア、20%を超えたそうです。そいでもって、iPhoneとiPadはHTML5を100%サポートしています。それは完全にオープンな規格だそうです。
AppStoreに登録されたiPad専用アプリは8500を超えました。そして、累計で3500万ダウンロードされたそうです。また、iPhoneアプリは今までに22万5千本登録されました。また、1週間のうち1万5千本がApp Storeに新規登録され続けています。凄いですね。
App Storeに登録されたアプリのうち95%は、1週間で認証されているそうです。その認証不許可アプリの理由、その1は「開発者で勝手に広告機能を付けてはいけない」を破る。理由その2は「プライベートAPIを使ってはいけない」を破る。理由その3は「プライベートAPIが原因で頻繁にクラッシュする」だそうです。
去年登録されたEbayのアプリは今までに1千万ダウンロードされ、6億ドルの売上があったそうです。年末までに15億ドルから20億ドルに到達されると期待されています。
App Storeでは累計50億ものアプリがダウンロードされたそうです。アップルは開発者に、売上の70%の10億ドルを支払いました。またニールセンが行った2010年Q1における全米のスマートフォンシェア調査で、iPhoneは28%を獲得しAndroid(9%)に3倍の差をつけました。(1位はRIMで35%)また、アメリカのモバイルブラウザーシェアはiPhoneが58.2%もあるそうです。それはAndroidの2.5倍です。
以上、自慢終わりです。
さて、ここからが肝心の新型iPhoneの発表です。ワクワクしますね。iPhone4GはGizmodoが酒場経由で発表したものと全く同じものです。しかし色は噂通り白と黒。新型iPhoneは、従来型のiPhoneより24%(9.3mm)も薄くなりました。地球上に存在する、どのスマートフォンより薄いのが自慢です。
さらに噂されていた名前の「iPhone4G」のGが抜けて、正式名称は「iPhone4」となりました。また、意地の悪いジョブズはOSの名前も「iPhoneOS」から「iOS」に変更しました。だから新OSは「iOS4」と呼んでくださいね。
iPhone4は新たに100以上の新機能が追加されたそうです。しかし、キーノートの時間の関係からスティーブ・ジョブズはあえて8つの素晴らしい機能に絞って説明しました。一つ目は優れたデザインです。でもこのデザインは見覚えがありますね?デジャヴでしょうか?とジョークを飛ばしていました。
iPhone4は3.5インチマルチタッチディスプレイ搭載(ガラス光沢IPS方式LED、960×640、解像度326dpi)しており、側面がステンレス鋼になっている。それは美しいだけではなく、メタルバンドが周囲を覆うことでGSM、UMTS、Wi-FiとBluetoothの電波を検出しやすくなるアンテナを兼務しているからです。
側面にはヴォリュームアップ/ダウンボタンとミュートボタン、前面カメラ、マイクロSIMトレイ、背面カメラLED付き。下部にはマイクと30ピンコネクターとスピーカーが付いている。上面にはヘッドフォンジャック、マイク2(ノイズキャンセリング機能)、スリープ解除ボタンがついている。
iPhone4の特筆すべき機能の一つはRetina(網膜)ディスプレイです。従来のディスプレイの4倍の高解像度(326dpi)で表示します。この解像度は人間の目が認識出来る限界(300dpi)を超えているため、非常に綺麗なんだそうです。(800:1のコントラクト比)
3つ目の機能はCPUです。iPhone4はApple製のA4チップです。CPUを小型化したことでバッテリースペースが開き、バッテリー容量が増加しました。新機種は1回の充電で、3G通話が7時間、3GでのWEBブラウジングが6時間、Wi-Fiブラウジングが10時間、ビデオ再生が10時間、音楽再生が40時間、300時間のスタンバイが可能。32GBの最大内部メモリー搭載。クアッドバンドHSDPA/HSUPAの通式方式を採用し、下り最大7.2M、上り最大5.8Mを実現。802.11nWI-Fi方式採用。
4つ目はセンサー類です。iPhone4は3軸ジャイロセンサーに加え、6軸モーションセンサー、加速度センサー、環境センサー、近接センサー、GPSを搭載したことで、上下&回転&横揺れが検出可能になった。この機能をフルに利用してジェンガをデモするジョブズ。
5つ目は新型カメラです。5MPのフラッシュライト付きバックカメラ、バックライトイルミネーションセンサーを追加して明るさを増加。、画素ピッチが1.75μmのCMOSセンサー、5倍デジタルズーム付きとタップトゥーズーム機能。また、このカメラで720p、30fpsのHDビデオを撮影可能。撮影したビデオはiMovie for iPhone(4.99ドル)を利用して、その場で編集が可能だそうだ。
6つ目はiPhoneOSの名前がiOS4に変更されたこと。1500の機能を試すことができるそうだ。新OSを採用しているためマルチタスク機能を利用することが出来ます。このマルチタスクは無駄にバッテリーを浪費させない低電力設定になっているようです。サーチ機能にBingが新たに追加された。iOS4は開発者向けに今日からダウンロード可能だそうです。
7つ目はiBookStoreがiPhone4でも利用出来るようになりました。Storeで購入した本はiPad、iPodTouch、iPhone4の間で流用できます。また再度のDLにエクストラチャージはかかりません。
8つ目、iADです。広告だからどーでもいいです。でも2010年の上半期で既に6000万ドルの契約を結んでいるそうです。それはアメリカの広告シェアの48%に相当するそうです。すごいね。
毎度恒例のワンモアシングはビデオチャット。ジョブズは「Facetime」と命名しました。FaceTimeは2010年中はWi-Fiオンリーだけそうです。キャリアのインフラが整ったら携帯回線での通話も可能かもしれないですね。
さて肝心の値段。
iPhone3GSが99ドル
iPhone4 16GBが199ドル
iPhone4 32GBが299ドル
発売日は6月24日(アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、日本)、2番目の国グループは7月、残りの88カ国は9月末。iOS4のアップデートは6月21日から開始で値段は無料(第2世代iPod Touchも含む)。対象機種は3GS、3G(機能一部制限)、第2世代iPod Touch(機能一部制限)。
新しい耐衝撃性能をもったカバー「Bumpers for iPhone 4」も29ドルで発売。
【Update】Softbankが日本向けの予約を6月15日から開始するそうです。値段はまだ判明してませんが、2万前後なることが予想されます。
買いどきなのか?
間違いなく買いどきです。日本で発売されているスマートフォンの中で最もコストパフォーマンスに優れた機種です。これに対抗できるandroid端末はHTC DESIREぐらいです。フラッシュにこだわら無いのであれば、現段階では最強と言っても過言にはならないでしょう。
ただし、android端末メーカーは複数社あるので、HTC EVO4GのようなiPhoneキラー端末はすぐに発売されるでしょう。スマートフォンも戦国時代に突入したのです。
From Apple via macrumor、gdgt