リアルフェイスオフ、スペインの移植チームが世界初のフルフェイス移植手術に成功

数年前にジョン・トラボルタとニコラス・ケイジのダブル主演で顔面の組織ごと顔を入れ替えるSF映画があった。映画を見たときは空想の世界は何でもありだなと思ったものだが、そんな空想世界が現実のものとなった。スペイン在住の30歳代の農場経営者に対して世界初のフルフェイス移植手術が実施されたのだ。
その農場経営者は2005年の銃の暴発事故で少なくとも5年の間、普通に息をしたり、話したり、食事をしたりすることが困難だった。
移植契約書にサインした脳死患者から顔の全て(頬骨、歯、くちびる、あご、筋肉、骨、目、舌)を移植しようと思うブラックジャックみたいな名医ってのは本当に実在するのだな。
ブラックジャクと違うのは手術に関わった人の数だ。スペインのバルセロナにあるバル・デブロン大学病院に集結した移植チームは30人の外科医、麻酔医、ナース、移植スペシャリストと大所帯となっている。
いままでフランスや中国で顔の一部を移植する手術は行われていたが、顔全体を全て入れ替える手術は今回が初めてだそうだ。
移植チームのリーダであるJoan Pere Barret氏は「手術は無事に終了し、移植細胞に目立った拒絶反応も出ていない。背成功したと言えるだろう」と語った。
手術から7日後、患者は普通に起きてテレビを見ているそうだ。
From timesonline

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