25年間利用できる原子力電池「betavoltaic」

原子力電地「betavoltaic」――水素同位体トリチウムを内蔵した原子力電池だ。
軍事や医療などの様々な分野での利用が期待されている。患者の体内に移植されたbetavoltaicは水素同位体(トリチウム)により電力を25年間無充電で供給し続ける。
betavoltaicは-65度から150度までの非常に厳しい気候環境のなかでも動作することが可能だ。そこに目をつけたのが軍事企業のロッキードマーティン社。
ロッキードマーチンは対空ミサイルなどの軍事兵器にbetavoltaicを組み込もうとしている。この原子力電池の商品名は「Widetronix 」だ。
この原理は50年前に発明された。最初のペースメーカーは放射性同位体プロメシュウムを利用した電池が考案された。リチウム電池などの小型電源の登場でいったん廃棄された。最近になって安全で発電効率のいいbetavoltaic電池が開発されたため、再び注目された。
この電池は1平方センチメートルの大きさで、高さが0.5ミリと非常に薄く、耐久性がある。ロッキードマーティンに納品した試作品は25ナノワットの発電に成功している。
原子力電池ときいて気になるのは安全性だが、トリチウムの放射線はとても少ない。紙一枚で放射線を遮断することが可能なので安全に利用できる。将来は100年間充電する必要がない電池ができるであろう。
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