雨降る水曜日の夕暮れ時、帰宅を急ぐ人の群れには目もくれず、足が向かうは品川駅南口――キヤノンマーケティングジャパンで開催されたAMNの「imageFORMULA DR-150」ブロガー体験イベントに参加してきた。
Tom-Styleもキヤノンのプリンター複合機「PIXUS MP610」を常日頃利用しているので、今回のビジネスパーソン向けのスキャナー体験イベントを楽しみにしていたのだ。
豪奢な会場に入るとスグにテーブル席に案内されたので、落ち着いてから水を一杯。テーブルの上には、ブロガー1人につき1台のDR-150が置かれていた。さながらワインの試飲会のようだが、そんな事は気にする素振りも見せずに段ボール箱を開いて中身を取り出す。
Windowsマシンを持ってくるようにと事前連絡を受けていたのにもかかわらず、人の話を聞かないTom-StyleはMacBook Proを持って来てしまった。どうしよう?
半ば奪い取るようにAMNスタッフからSonyのVAIO type Xを貸りる。ひょんなことから、ビジネスパーソンに最も適している最強の推奨環境が出来てしまった。「災い転じて福と成す」を身をもって体験だ。
DR150の第一印象は1キログラムの軽さで小ぶりだなーということだ。このクラスのスキャナーでは最小、最軽量となっている。また、格調高いピアノブラック鏡面仕上げのデザインを眺めると、2009年度のグッドデザイン賞を受賞したのも納得がいく。
読者にも大きさが判別しやすいようにiPhoneと並べてみた。幅280mm、高さ40mm、奥行き95mmのスリム設計となっている。これ1台とラップトップがあればどこにいてもスキャンできるのだ。(要USBケーブル)
これだったら宣伝文句にあるように、「スッと出して、パッと撮って、サッとしまう」なんて気分になってくる。うまい惹句だ。
利用シーンとしては、地方出張中の営業マンが得意先の会議資料をスキャンし、A4サイズのpdfファイルとして本社に送信する場面が想定される。スキャンが数秒で完了するのでビジネスタイムを有効に使える。2秒3秒を惜しんでいる忙しいビジネスパーソンには力強い味方になるだろう。時はカネなりだ!
次にドライバーと各種ソフトをインストールしてみる。このDR-150はドライバーなしでもUSB経由でドライバーを認識し、スキャンできるプラグ&スキャンモードがある。他の機能を試したいのでカスタムインストールを選択して全てのアプリケーションをインストールする。
USBバスパワー接続にはどうしても避けて通れない電力パワー不足問題がある。DR-150は電気2重層キャパシタによる電力アシストと、出力電圧フローティング制御の相違工夫により、その問題をクリアした。スキャンスピードは白黒で片面分速10面、両面分速14面となっていて、とてつもなく早い。
早速、想定シーンのごとくACアダプターがいらないUSBバスパワー接続でスピードスキャンを実践してみる。
本体の中ほどのボタンを押すと給紙トレイが開き、同時に本体の電源がONになる。また、給紙トレイを閉じると電源OFFだから、忘れっぽい人には便利だ。
原稿をセットするときに必要な原稿ガイドと、給紙補助プレートを開くとことで安定したスキャンをおこなえる。連続スキャンのための給紙は最大で20枚セットできる。
まず、読み込みの速さにびっくりしたと同時に、静音設計された高効率DCモーターがほとんど音を出さなかった事に感動した。これだったら早朝静かなタリーズとかで利用しても、他のお客さんに迷惑にならなそうだ。
何も考えずに読み取りボタンを押していたが、DR-150がそのサイズにあった画像でスキャンしてくれた。これはこの手のスキャナーに必要不可欠な用紙サイズ自動検知機能がついているからだ。あーありがたやーありがたやー。
次にフルカラー印刷されたビクトリーガンダムをスキャンしてみる。色彩の再現性を独自の視点で試してみた。これもスムーズに読み込む。
さすがキヤノンだ、びくともしないぜ。高画質のガンダムがスキャンできた。色の再現性も全く問題ない。
ビジネスパーソンなので契約書類などをスキャンしてみる。ちなみにこれはキヤノンが用意してくれたダミー契約書類だ。またこのスキャナーはすこしくらい曲がっても、画面の傾きを自動補正する「斜行補正」機能があるのでガンガンと読み込むことにする。
瞬く間にスキャンが完了。A4ファイルの書類はPDFで保存できるので、不必要になった会議資料はシュレッダーにかけてしまおう。机の上がきれいなサラリーマンは出世する。
次に名刺をスキャンしてみよう。客先打ち合わせでもらった名刺を即座にスキャンしてデータ化する。これは最近のIT化した営業マンだったら当然のごとくやっているトレンドだと思うけど、みなさんはどう?ちなみにこの名刺もダミーデータなのでご安心を。
名刺だったらまとめて10枚くらいいけそうなのだが、とりあえず原稿ホルダーを名刺に合わせてスキャンだ。名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリングエントリー3」を利用している。
このソフトはメディアドライブの読み取り革命の能力であるOCR機能も併せ持っているので、名刺データで読み込んだデータがそれぞれの項目に表示される。あーらくちん。
また、同梱ソフトの「やさしく家計簿エントリー」でレシートをスキャンすると、そのまま家計簿になる。外食でどんぶり勘定になりがちな金銭感覚を正常な状態に戻してくれるであろう。
DR-150を駆け足でレビューしてきたが、ビジネスパーソンとの相性がかなりいい製品だと感じた。まだWindosOSのみ対応だが、MacOSについてはドライバーベースで対応予定とのことだ。
あなたもこのスマートスキャナーを買って、ビジネススタイルを変化させてみてはいかがだろうか?
コメントを残す