WEBの未来を担う技術者や、会社を応援するAMNのプロジェクト「WISH2009」カンファレンスに参加した。今回はサポーター参加ということで協力的な態度でいきますよ。
カンファレンス会場は、ITに最も縁がなさそうな千代田区九段北のベルサール九段下。しかし、花の金曜日だというのに飲みに行かないで日本のITの未来を語るなんて、いい時代になったものだ。
夜7時の夕飯時ということもあってか、参加者全員にパンがふるまわれ和やかな雰囲気でカンファレンスがスタート。自分はとりあえずフランスパンをゲットする。
また、スポンサーのサントリーから提供された「伊右衛門ほうじ茶」が各テーブルに置かれていた。こういう何気ない気遣いは「やるな徳力さん(やるなロンド・ベル)!」といったところか。
今回のカンファレンスは新技術に期待する投資家も列席する可能性があるので、プレゼンターもいいところを見せたいところだ。だからといって会社の技術自慢話に偏ると、エンターテインメント性が欠けてしまい聴衆があきてしまう。
WISH2009はその点も考慮し、単なるIT技術者の自慢大会にならないような工夫が施されていた。参加者にIT技術への興味や、プレゼン技術についてネット経由で採点するように事前にお願いしていたのだ。
別にこの手のカンファレンスによく行くわけではないのでわからんのだが、この方式は新しいと感じた。それぞれのプレゼンターを4段階にレベル分けするのは非常に楽しい。
ライブドアの941さんはトップバッターでプレゼンということもあってか、非情に辛口の採点をうけていた。かわいそす。
また、今話題のネットサービス「Twitter」や、ustreamなどを利用して安価でいて効率的な運営をおこなってもいた。
仮の投資家の目線で見た場合、よかったと思ったのは以下の3つ。
ネット経由でラジコンをコントロールできる技術「Joker Racer」。これはネットブラウザ経由からラジコンを自由にコントロールできるので、iPhoneなどのモバイル端末からもコントロールが可能だ。技術自体に興味がもてたことと、プレゼンもうまかった。このプレゼンターは案の定、今年の大賞も受賞していた。(下は実際のデモ映像)
あと一つは相互添削型SNSのLang-8(ランゲート)。習得したい言語の日記を書き、その言語の国の人に添削してもらえるというサービス。
慶應義塾大学 ユビキタスコンテンツ・プロジェクトの音の鳴る傘というのが面白かった。あれは商品化すればいいのに。
個人的によかったのが、たまたま自分の席の隣に座っていたアジアジンのakky秋元さんが開発した、twitterのapiを利用した「読んだ4!」。
これは司会のカイたんも話していたが、「飲んだ4!」とか「運転した4!」とか発展性が見込めそうなサービスだ。(自分もこのサービスを愛用している。)
今回はWEB業界全体の底上げになるイベントに積極的に参加することは、非常に有意義であるという観点からの参加となった。ただ自分の集中力が2時間が限界なので、ちょっと長かったかな―というのが正直なところ。
この形態のカンファレンスは初めてということもあってか、プレゼンターのマックがハングアップしたり、会場のマイクが故障したりするトラブルがあったが、全体的には成功したと思われるイベントになった。来年の「WISH2010」はさらなる進化を期待したいところだ。