アニメーション版「時をかける少女」で、才能の片鱗をみせた細田監督の最新作「サマーウォーズ」を観てきた。では定番のストーリを思い出しながら紹介していこう。
高校2年生の小磯健二(こいそ・けんじ)は、数学オリンピックの日本代表選抜戦の決勝で惜しくも敗れ、落ち込んだ気分のまま夏休みを過ごしていた。暇になった健二は友人の佐久間と共に、インターネット上の仮想世界「OZ」のメンテナンスのバイトで気を紛らわす。
——OZは全世界で10億人以上の会員数をもつインターネット上の仮想世界だ。日本ではほぼ全ての国民に会員番号が割り当てられ、各自治体などの証明書類の発行などをネット上で完結できる。——
そんな鬱屈とした気分を一掃してくれたのが、物理部の先輩である篠原夏希(しのはら・なつき)の「偽フィアンセを演じるため、田舎について来て欲しい」というトンでもない提案だった。
以降は、ネタバレです。
武家の血筋を引く長野県上田市の旧家「陣内家」の16代当主、陣内栄(じんのうち・さかえ)との約束で、どうしても偽婚約者が必要な夏希は、健二にフィアンセ代行アルバイト依頼する。
半ば騙された形の健二だが、夏希に好意を寄せているため無下には断れない。かくして、栄の誕生日のために勢揃いした20人の陣内一家の前でフィアンセとして挨拶をする。
フィアンセとして夏希を幸せにする覚悟があるかと、栄にすごまれた健二は力なくハイと答える。栄に認められた健二は、陣内家の全員に紹介されるのであった。
緊張した状態で夕食をすごした健二は、広大な屋敷の一室でPCゲームに熱中する住主馬(かずま)に出会う。この少年はOZの世界で「キングカズマ」と呼ばれる人気ゲーマーだ。
また、ダイニングでは妾の子供で栄の養子となった問題児 詫助(わびすけ)が数年ぶりに陣内家に姿を見せていた。彼は東大出身の天才プログラマーだが、親族とは折り合いが悪く、数年前に家出してから一度も顔をみせていなかった。
侘助に憧れていた夏希は、必要以上に侘助につきまとう。エヴァンゲリオンで例えると加持にまとわりつくアスカのよう。
その様子を見ておもしろくない健二はふて寝を決め込む。見慣れない環境では、なかなか寝つけない健二。ふと携帯電話をみると差出人不明のメールが届く。そのメールには「解いて」の言葉の後に無意味な数字の羅列データが添付されていた。
無意味な数字の羅列データが暗号だと気づいた健二は、数学の問題として答えを導きだす。朝方になって問題を解いた健二は、差出人不明者に答えを返信した。
朝、陣内家の子供たちに強制的に起こされた健二。子供たちは、OZの世界をハッキングした犯人が健二だという。身に覚えがない健二。しかし、テレビニュースでは健二の顔写真がクラッカーとして報道されていた。
健二のアバターは謎のウイルス「ラブマシーン」によってハッキングを受けていたのだ。OZの世界の混乱は現実世界の混乱と同期しているので、全国各地の交通機関や都市機能、通信機能などが全て麻痺した状態に陥った。そしてその原因である「ラブマシーン」を開発したのは、詫助本人だったのである。
ラブマシーンはozの世界の住人を次々に吸収し、力をつけていく。徐々に崩壊していく世界。果たして陣内家と健二は世界を救うことができるのか?健二と夏希の恋の行方はいかに?続きは劇場で確認してね。
驚いたのが富司純子は声優初挑戦にもかかわらず、全然うまいんですけど、何か?ってくらい違和感を感じなかった。Back to the Futureの織田裕二の吹き替えには、学生ながら腹がたったものだが…。声優というのは、俳優とは別の能力が必要なのだな。富司さんは声優の才能があったということだ。
また、主題歌「僕らの夏の夢」を山下達郎氏が担当している。夏休みの映画として安心して子供に見せられるものになっている。この映画を観たあとに、久しぶりに花札がやりたくなった。その理由も映画館で。
ちなみに侘助のiPhoneはjail braek済み
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