Apple、MACの最新OS 「OSX LION」、iOSデバイス用の最新OS「iOS5」、及びクラウド音楽ロッカーサービス「iCloud」を発表

AppleのCEOスティーブジョブズは、今日開幕したWWDCでMACの最新OSである「LION」、iOSデバイスの最新OSである「iOS5」、MobileMeの後継サービスである「iCloud」を発表した。

元気なジョブズ

まずは、新型MacOSライオンの代表する10の新機能を紹介しましょう。

1. マルチタッチジェスチャー

マックのマルチトラックを利用してジェスチャーで動かす。(2本指で上下してスクロール、タップズーム、ピンチズーム、2本指スワイピングで前後のページ移動)
スクロールジェスチャーのお陰で、アプリの右側面にスクロールバーが消えたそうだ。なれなきゃビビる。

2. フルスクリーンアプリ(ウィンドウズのようにフルスクリーンでアプリを起動できる)

3. ミッションコントロール(旧来からあるDashboard、Exposé、Spacesを一つにまとめた機能、3本指で上にはじくと、バードビューで現在起動しているアプリを閲覧、選択が可能)

4. Mac App Store

5. ランチパッド

デスクトップでピンチアウトすると、iPhone、iPadのようなホーム画面でアプリを起動することができる。

6. レジューム(再開)

iPhoneのように、一時停止や終了したアプリを再起動した時にウィンドウズの位置や保存状況を再現する。

7. オートセーブ

コマンド+Sをいちいち管理しなくても、勝手にデータを保存する。

8. バージョン

オートセーブにはルールがあり、全て入れ替えるや、一部コピーや、リビジョンを選んで好きなところを共有することも可能。

9. AirDrop
9メートル以内のAirDropユーザー間でPeer to PeerWi-FIでファイルシェアが可能。事前に設定は不要で、通信データは暗号化される。

10. メール
フルスクリーン対応し、2カラム構造でちょっと使いやすくなった。

他にも250の新機能が追加されている。

LIONは7月発売で、価格は2600円となっている(Mac App Storeオンリー)。対応機種は、Intel Core 2 Duo、Core i3、Core i5、Core i7、またはXeonプロセッサを搭載したMacが必要だ(要4Gの空き容量)。最新のデベロッパープレビューバージョンは今日からDL可能。

そして、次にジョブズが発表したのはiPhone4とiPad2を代表するiOSデバイスの最新OSである「iOS5」だ。iOSデバイスは既に2億台が販売されている。(iPadだけでも2500万台。)1500の新機能が追加されたが、ここでは代表的な10個を紹介しよう。

1. ノティフィケーションセンター
いままでポップアップされてゲームが中断されていたノティフィケーションの表示の仕方をスマートにおこなえるようになった。上部から回転表示され、邪魔にならないように消えていく。過去のデータがノティフィケーションセンターをスライドダウンで引き出し、各々のアプリで確認する事が可能だ。

2. Newsstand
iBookstoreの週刊誌、雑誌版。一度購読した週刊誌は自動ダウロードされ、継続課金が可能。日本国内では出版社が既得権益を主張しなければ実現可能。

3. iMessage
iOSデバイスでテキストチャットや、写真動画ファイルのやりとりが可能になった。

4. Reminder

TODO情報を他のiOSデバイスや母艦PCの情報共有できる。

5.Twitter機能をOSレベルでインクルード

シングルサインオンで他のアプリとのTwitter連携をOSで管理する。また写真もTwitterサーバーへの投稿が可能になった。

6.カメラ機能の強化

ロック画面から直接カメラの起動を可動にし、ボリュームボタンでシャッターを切ることが出来るようになった。ピンチズームが可能になった。Photo Stream機能をONにしておけば、「iCloud」に自動的にファイルを転送する。ファイル転送限界は1000枚で30日間保存することが可能だ。母艦のPCにはいくらでも保存できるので工夫して利用してみよう。また、自動色相補正や赤目対策もおこないます。

7.サファリの機能強化

サファリにタブブラウザ機能追加。また後で読むなど、RSSリーダーを追加した。またWEBサイト上の画像をすぐTweetできるようになった。

8.母艦のPCが必要ない

今までにはない発送、iPhoneやiPadなどをPCでOSをアップデートするのではなく、OTAでアップデートを行う。iTunesとの同期も無線Wi-Fi経由で行うので、母艦のPCは不要になった。他にはゲームセンター、メール、カレンダーなどがあります。

iPadで文字入力する場合、バーチャルキーボードを分離して利用することができる。また、Mail文面で意味がわからない文字があったらiBookStoreで購入した辞書に自動リンクし翻訳を表示する。

iOS5の発売は秋。価格は無料。

そして今回のワンモアシングは「iCloud」。

iCloudはMobileMe後継サービスでクラウド上で、ドキュメント、写真、動画などを管理する。iCloudの利用料金は無料。ただし写真のアップロード制限枚数と制限日数は1000枚まで保存期間30日。iPhooneで購入した映像、写真はクラウド上経由で自動保存され、全てのiOSデバイスでも自動DLが開始される。いままでPCにUSBケーブルを接続しないととれなかったバックアップも自動でおこなわれるようになった。また、購入楽曲の再ダウンロードも可能になるそうだ。

このサービスに登録すると、5GBのフリーエリアが取得できる(購入した音楽、iBookStore、PhotoStreamは含まれない)。またiCloudの特別サービス「iTunes Match」でローカルデータを全部新しいコーデックの音に変化させてくれる。「iTunes Match」は1800万曲にデータを利用し、PC上にあるデータをクラウドデータとシンクさせる。利用料は年間29.99ドル。

iCluoudで提供されるアプリは以下

1. Document i the Cloud
iPadで編集されたドキュメントファイルがiPhoneでも更新されている。
2. Photo Stream
iPhoneで撮った写真がiCloud経由でPCに同期される。AppleTVはダイレクトにiCloudに接続し、PhotoStreamを再生する。
3. iTunes Match 
PC上でマッチした音楽ならiCloud上で利用できる。しかも自分でリッピングしたデータもその対象にはいるそうだ。

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