最近、長時間ゲームをやってないということに気付いた。特にRPGのような時間を大量に使うゲームが面倒くさくなっている。ドラクエやFFは飯を食うのも忘れてプレイに熱中したものだが、最近ではWIIの電源をいれるのも、めんどくさい。PS3にいたってはブルーレイ再生専用機となっている。この原因は僕が歳をとったからとかではなく、他に理由がある。
最近のPS3や任天堂WIIの新作を見ると、メタルギアソリッド、バイオ、リッジレーサー、ガンダム、無双シリーズ、マリオなどの常連が並ぶ。これはゲーム会社に完全オリジナルを出す勇気がないからだ。
一つの新作ゲームを発売するためには、稟議が通りやすく先行投資を回収しやすいビッグソフトに傾くのは経営者としては当然なのだが、その短絡的な思考が消費者に完全に見透かされているといのが問題だ。
「とりあえず、バイオやマリオ、リッジに無双シリーズ。出しときゃー誰か買うだろ」的な思考は、だんだん消費者を飽きさせてしまいソフトの購入を躊躇わせた。その影響は新ハードへの購入意欲にも波及してしまい、ゲームをやる世代はスマートフォンに余暇時間を奪われる。
その一方で元気なのが前述のスマートフォンのゲーム市場だ。1回100円の単価で気軽に遊べて、すぐ仕事に戻るなんて芸当がスマートフォンには可能だ。ゲーム購入平均単価が100円というコストパフォーマンスの高さも見逃せない。しかし、本当に凄いのは購入単価が安いということではない。それは、1980年代に「売れないかもしれないけど、とりあえず販売してみよう」というゴールドラッシュ時代的な精神がスマートフォンゲームには継承されている点にある。
思い出してほしい、ファミコン全盛期の時代に発売されたソフト、「スペランカー」、「忍者じゃじゃ丸君」、「スターフォース」、「テトリス」、「スパルタンX」、「スーパーマリオ」、「ドンキーゴング」などどれもオリジナルで売れるための工夫を施していた。まーこれからはiPhoneとアンドロイドでそのゲームを楽しもうかな。