新型iPhone4G紛失騒動の顛末が明らかになったなりの巻

4月19日10:00AMにGizmodoがポストして世界を震撼させた、プロトタイプiPhone暴露事件の顛末が明らかになりました。
Wired、CNETを始めとする複数メディアの努力により、この事件の供述調書がサンメテオ郡警察署によって公開されました。この供述調書によって今回新たに判明したのは、スティーブ・ジョブズもこの事件に介在していたということです。ジョブズが個人的にGizmodoの編集者であるBrian Lam氏に、新型iPhoneのプロトタイプを返却するように要請してました。
ジョブズはBrian Lam氏に「速やかにそのプロトタイプiPhoneを返却してください。」とオフレコのe-mailを送信したようです。
4月20日にサンメテオ郡の警察官マシュー・ブロード巡査がAppleに事情を聴きにいったそうです。その会合には顧問弁護士のブルース・シ―ウェル氏、ジョージ・ライリー氏、インフォメーションセキュリティー部門の責任者であるリック・オルロフ氏が同席しました。
ライリー氏は「プロトタイプはAppleにとって、計り知れない価値のあるものだ」と語りました。また、同席していたオルロフ氏はある女性(キャサリン・マーチンスンさん)が身元を明らかにした上で、新型iPhoneを盗んだのはルームメイトのホーガンだというタレこみ電話があったことを巡査に報告しました。
紛失iPhoneの第一発見者ブライアン・ホーガン氏(21歳)のルームメイトであるキャサリン・マーチンスンさんが、私用PCを使ってiPhoneをアクティベートされたことで、IPアドレスから自分に嫌疑かかるだろうと予測しました。それを恐れた彼女はAppleに電話し、紛失iPhoneの所在を知らせた。
ホーガンはGizimodoとEngadgetとPCWorldに定期的に売却話を持ちかけていた。その交渉を開始してから10日後にGizmodoのチェン氏から1万ドルで買い取るという話がホーガンにもたらされた。
キャサリンはホーガンにGizmodoはなんで1万ドルも大金を払うことにしたの?と質問したそうだ。ホーガンは「彼らはこのプロトタイプが貴重なものだってわかっているのさ。Gizmodoはこのネタでミリオンヒットをとることができるはずだ」と答えた。
キャサリンと友人はホーガンにプロトタイプの売却を中止するように説得した。Appleの従業員であるGray Powell氏のキャリアが失墜する可能性があるからだ。しかし、ホーガンは「Powellがあほなのさ。彼はプロトタイプを紛失すべきでなかった」と取り合ってもらえなかったようだ。
プロトタイプの現金化に成功した彼はキャサリンに5000ドルの現金を見せびらかしている。最終的に彼は8500ドルを手にしたようだようだ。そしてAppleが新製品を発表した時に、スペシャルボーナスとしてさらに2500ドルを受け取る予定だとも話した。
後日、警察がホーガンの家を家宅捜索しUSBメモリーカード、フラッシュカード、プロトタイプのシリアルナンバーシールが押収された。その時に証拠隠滅の形跡も確認されている。
From Wired via The Register

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