サラリーマンは、気楽な稼業と
かつてあのヒトは歌った。
けれど実際、自分がその側の人間になってみると
ぜんぜん気楽じゃない。重い。
そんなこんなでひどく
学生時代を懐かしんでしまうこともある。
学生は気楽な稼業だったのだ。
稼いでねえだろ、ってなツッコミはナシの方向で。
そして、そんな甘く、切なく、切ない学生時代へ
自己を強引に回帰させうるドラマがはじまった。
「オレンジで伊豆」
じゃない
「オレンジデイズ」。
私のIMEはバカなので仕方がない。
なんだか青春モノの定番役者として
すっかり浸透してきた妻夫木聡と、
実年齢がいまいちつかみきれない
柴崎コウが主演の大学モノ。
学生でいられる最後の一年、
大学4年の人生模様を、
内定の出ない妻夫木と、
耳の聞こえない柴崎、
そしてその他大勢の悩める人々が
織り成す一大叙情詩なわけです。
オレンジデイズ(1) 植田博樹 メディアファクトリー |